ピュリニー・モンラッシェ1erカイユレ2002

ワインの詳細

■ドメーヌ・デ・モンティーユ IWC93-95点
 モンラッシェのちょうど北隣という絶好の立地を買い取り改革を進めてきた結果がでた初めてのヴィンテージ。生産量極僅かのみ。非常に希少なモンティーユの白。

 ヴォルネーとポマールに特化――長年このふたつのアペラシオンだけだったが1993年、それまで赤のみを生産していたドメーヌが初めて白の区画を手に入れた。
 場所はピュリニー、1級畑レ・カイユレの0.5ヘクタール、ジャン・シャルトロンが所有していた区画の一部でかのモンラッシェからわずか20メートルしか離れていない絶好の立地。
 加えて近い将来、ボーヌの1級、ペリエールとシジィもリリースが予定されている――したドメーヌは両アペラシオンのスペシャリスト的存在だが、所有する畑はほとんどがプルミエ・クリュという、そのクオリティにおいても他に類を見ないもの。

 運営するのは40代初めのエティエンヌ――父のユベールと同じく弁護士でもあるが、モンティーユ家は代々法曹関係者を輩出してきた――だが、ドメーヌに積極的に関わり始めた1990年代初期より有機農法による栽培に転換した。
 平均の収穫量はヘクタールあたり40ヘクトリットル、除梗は75~85パーセント、発酵は34度とかなり高めの温度まで引き上げ、ピジャージュは1日に6~8回と多めにおこないエキス分の抽出を計る。新樽の割合はおよそ30パーセントほどだが、近年その比率を減らす傾向にある。期間は20~24ヵ月間と長めにとる。

 上記のようなつくりのドメーヌは別段珍しくもないが、このモンティーユをモンティーユたらしめているのは、その生み出すワインのアルコール度数にある。
 それらのほとんどはアルコール度数12.5パーセントから13パーセント未満。
 ドメーヌでは長期間に渡っての熟成を可能にするため、糖と酸のバランスを殊の外重視しており、その結果として、極力シャプタリザシヨンを避けてのワインづくりをおこなうという状況に至った。13.5パーセント等は普通にみられ、なかには14.5パーセント等というアルコール度数も散見されるブルゴーニュにあって、このアルコール度数はドメーヌの大きな特徴のひとつとなっている。そのため、天候による制約は免れず、最近では2000年ヴィンテージのリリース――全てネゴシアンに売却――を見送っている。

 生まれるワインは市場に出回ってすぐの時点でも愉しめないことはないが、やはり数年から10年ほどの熟成を経ることをお勧めしたい。
 湿ったようでありながら、圧倒的なヴォリューム感で包み込むような香りと、ふくらみのあるシルキーで甘美な味わいの世界を体験できること請け合いである。
     おかげさまで完売いたしました

No.759
本体価格 (税込価格)
¥15,800-   (¥17,380- )
容量 750ml
フランス
生産者(社) ドメーヌ・デ・モンティーユ
産地 ブルゴーニュ
地域 コート・ド・ボーヌ
地区 ピュリニー・モンラッシェ
品質等級 一級
葡萄品種 シャルドネ
年度 2002
種類
味わい 甘 ・ ・ ・ ・