飲み頃に達するまで10年以上寝かせてからではないとワインをリリースしないという異例の哲学を貫くカリン・セラーズ。

　私は全く知らない造り手でしたが、調べてみるとパーカーが過去に出版した「ブルゴーニュ」（絶版）において偉大なブルゴーニュワインと比較しうる造り手として「カレラ」「オーボンクリマ」などと並んで名前が挙げられていました。

　欧米の4大味覚である甘味、酸味、塩味、苦味に加え、ワインにおいても第5の味覚「うま味」が必要と考えるテランス・レイトンが手がけるワインは、パーカーやタンザーがDRCやルロワ、ルソー、オー・ブリオンなどを引き合いに出し数多の賞賛の言葉を連ねています。

　シャトーディケムから植樹した樹齢90年の辛口セミヨン。

　『インターナショナル・ワイン・セラー／2007年5-6月号』）掲載のコメント
　1997　セミヨン　リヴァノワ・ヴァレー　　★93点

　ミディアム・イエローの色調。かすかなイーストの風味とともに、桃などの核果実やオレンジ、焼きたてのパン、ミネラルや生姜の香り。レモンとミネラルの支配的なフレーバーとともに、染みとおるようで堅固（しかし決して固すぎない）。ワインの構造は，最初はその木曽にある新鮮さが支配的だが、時間をかけて空気に触れさせることによって、複雑さとシルクのような口当たりが増していった。そう、間違いなく、これが悠長なテリー・レイトンがリリースした最新のワインなのだ。
　私はこのワインをラヴィル・オー・ブリオンと一緒にブラインドでサービスしてみたい。

本体価格 (税込価格)	¥4,048-   (¥4,453- )
容量	750ml
国	アメリカ
生産者(社)	カリン・セラーズ
産地	カリフォルニア
地域	ソノマ
地区	リヴァモア・ヴァレー
葡萄品種	セミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%
年度	1999
種類	白
味わい	甘 ・ ・ ・ ・ ◆ 辛